2020 4/1
今日は私が経験した舌側面にできた口内炎治療について症例をアップさせて頂きます。
この患者様は左側舌側面にできた口内炎がなかなか治癒しないという事で来院されました。
良く精査してみますと左下6番の残根が舌側面に干渉しているようでした、(前医にて削合はしてもらっていたようですが)
まずこの6番を抜歯して舌側面に当たらないようにし、その後レーザー照射と口内炎薬の貼付を続けた結果、3週間ほどで口内炎は綺麗に消失、治癒に至りました。
この様に口内炎ならば、2~3週間で治癒に至りますが、もし舌癌であれば、1か月以上経過しても治癒してきません、また口内炎であれば境界明瞭ですが舌癌では境界不明瞭で表面が凸凹していますね。
私も開業して35年になりますが5ケースほど舌癌を発見し防衛医大口腔外科に紹介しオペをして頂きました。
お陰様で5名の患者様は現在でも元気に定期チェックに来院されておられます、一番長い方でオペ後20年経過いたしますね。
☆また難治性の口内炎は前癌病変でもある白板症、紅板症という場合もありますので気を付けて経過観察していかなければいけません。