2018 3/6
これからアップさせて頂くサイナスリフト(上顎洞底拳上)のオペですが、骨補填の為の骨窓開窓部に2,5ミリ程の後上歯槽動脈が横切っている難症例のケースです。
この患者様は他院からのサイナスリフトのオペ依頼を受けて施術させて頂いた方でした。
CTにて精査してみますと丁度骨窓開窓部に歯槽動脈が走行しておりました、この動脈の真上に骨窓を開けていくわけですから、ラウンドバー、やフィッシャーバーなどで傷つけてしまいますと、大きな出血を起こしてしまいます、このような時こそピエゾ(超音波骨切削器)を使用して骨に優しく骨窓を開窓していくわけです。ピエゾは硬組織にのみ反応し粘膜血管には反応しませんから、安心してオペを進めていくことが可能となる優れものです。
静脈鎮静下で慎重に骨窓を開けシュナイダー膜と血管を剥離拳上して骨補填していきオペ終了です、ただ上顎洞底に鋭い骨の突起がありましたので、この部位も慎重にピエゾにて膜を裂開させないように細心の注意を払い剥離拳上していきました。
5~6か月後にインプラントの埋入が可能となるでしょう、埋入オペは主治医の先生の下で施術しもらってくださいませ。