2017 12/12
今日の午前のオペは抜歯即時インプラント埋入のオペでした。
この患者様は事故による外傷にて右上1番が根尖より3分の1の所で歯根が破折してしまっておりました、またオトガイ部、上口唇部にも大きな裂傷がありましたので、吸収性の糸にてしっかり縫合しまして、まず傷口の治癒を待ちました。
治癒後に患者様には入れ歯、ブリッジ、インプラントの治療法を説明させて頂き、治療法の選択を委ねましたところ、両サイドの歯牙が全く虫歯のない綺麗な健全歯であった為に健全な歯は絶対に削りたくない、とのことでインプラントによる治療を選択されました。
そして今日の抜歯即時埋入オペに至ったという経緯です、静脈鎮静下で唇側の骨を割らないように慎重に慎重に残っている残根を抜歯し(ラクスエーター使用)次にピエゾにてインプラントを埋入していきました。
★このような前歯部の埋入は口蓋側低位埋入が鉄則です、(埋入後の唇側の骨吸収、歯肉の退縮を防ぐ為)
数年経過して、臼歯部なら多少スレッドが露出しても問題ないと思いますが、前歯部では審美性の観点からそうはいきませんね。
オペは問題なく終了いたしました。