2017 1/31
今日のオペは右下大臼歯部です。
患者様は入れ歯が痛くて長時間装着していると、バネをかけた歯が痛くなってきてしまい噛み込めないので何とかならないでしょうかとの主訴で来院されました。
入れ歯は相当長い間使用されておられ痛くなれば外して、食事の時だけ、装着されておられたようです。
また入れ歯は何回も作り直しているんですが、いつも全く同じで鉤歯が痛くなってくるんです、とのことで紹介にてインプラントによる治療を希望され来院されておられました。
まずパノラマ(2D)を撮影させて頂き診査させていただきますと、思ったより骨の高さもあり歯槽頂から下顎神経までの距離も十分ありそうで問題なく埋入できるノーマルなケースかに見えました。
★ただ次に撮影させて頂いたCT画像を見てみますと驚くべき事実を知ることになってきます。
パノラマ画像では骨の高さはありましたが、実際は骨の厚みが3~4ミリ程しかなく、舌側は頬側に大きくコンケーブ(くぼんで)しておりました(この辺がすぐ鉤歯が痛くなってくる原因ですかねー)。
さあ!どうしましょう、以前はまずメンブレンを用いて側方に大きくGBRして8~9か月後にインプラントを埋入していく段階法を行っておりましたが、私が施術した内容は噛み込めるまでの期間をできる限り短くする目的で、まずバリオサージ(ピエゾ)にて骨を割りボーンスプレッダーにて骨を左右に押し広げてインプラントを埋入し最後に、メンブレンを置いて側方に骨造成(GBR)して終了とする術式です。
フラップを開いてみると非常に狭小な薄い骨が現れましたが、そこはCTにて確認済みでしたので、バリオサージを駆使して慎重にオペを進め問題なくオペ終了です。
当然静脈鎮静下でのオペといたしました。
オペ後のCT画像は次にアップさせて頂きたいと思います。