2016 7/5
今日はCTサジタル画像にて見えてくる下顎神経の走行について述べたいと思います。
一般的に下顎神経は下顎孔より下顎骨内に入り、下顎管内を走行し、オトガイ孔より骨外に出て前方に分岐して伸びているわけです。
★まず大事なことはこの大本を走行する下顎神経は絶対に損傷してはいけないと言うことですね。!
ただこのケースのように太い下顎神経より分岐して6番に伸びる神経をCTサジタル画像にて確認できることもあります。
この神経は6番に向かっている神経ですから、深めにインプラントを埋入してもほとんど知覚麻痺や痺れなどの症状はでてきませんがこのケースでは万全を期すうえで少々神経の上方で止まる位置にインプラントを埋入いたしました。
オペ後も全く麻痺や痛みもなく良好に経過しております。
★ただオトガイ孔前方に大きく分岐している神経がある場合は別です!この部位の埋入、切開は分岐神経を確実に避けて行わないと、麻痺や痺れが残る可能性があるからです。
最後のパノラマ2D画像からでははっきり神経の走行は読影できませんね。!
必ずCTにて診査して治療を進めていかなければいけません!!