2015 9/28
今日の午前中のオペは、15×15mmほどに巨大化した歯根嚢胞の摘出オペです。
CTサジタル、コロナル画像を見ましてもこの嚢胞がかなり大きいことが解ると思います。
患者様は20年以上前にこの部位に根の治療をして冠を被せていただいたのだそうですが、根の治療がうまくいかなかった為か、歯根下部にかなり大きく成長してしまった歯根嚢胞ができてしまったようです。
何年もの間は無症状であったそうですが5,6年前から右下では固いものは噛めなくなり、かばいながら様子をみてきたそうですが最近時々かなり激痛がでるようになり、来院されました。
確かにCTにて精査してみますと右下、歯根下部に拇指頭大の大きな歯根嚢胞が認められます。
患者様はすでに他の部位にもインプラント治療をされておられる方で将来的にこの部位にもインプラント治療を希望されましたので、抜歯と同時に嚢胞摘出し、骨補填して施術を進めていくことにいたしました。
ただ嚢胞の下部に金属の支台の一部がはがれ落ち存在しているのと、根充剤の一部も遠心根尖端より飛び出しておりました、。(この辺が嚢胞巨大化の原因でしょう)
下顎神経とも接触しているようでしたので、ピエゾを駆使しまして抜歯しサイナスリフトのツールを使い嚢胞を破らないよう、下顎神経を傷つけないよう細心の注意を払い嚢胞を骨面より剥離、摘出し骨補填、側方にGBR処置を施しオペ終了です。
当然静脈鎮静下でのオペとなりました。
★巾着袋の様な嚢胞が綺麗に摘出されました。!