ＰＴＩＮＲ（プロトロンビン時間)測定と血糖値モニタリング

2015 9/14

現在の高齢化社会、また近い将来必ず訪れるであろう超高齢化社会に伴い生活習慣病が非常に多くなってきております。
脳血流障害や心不全、狭心症、心筋梗塞などの心疾患、血糖値コントロール不良に陥る糖尿病、などを発症されいろいろな薬を処方されている患者様が非常に多くなってきております。
しかし歯科治療に於いて血糖や出血時間（ＰＴＩＮＲ、プロトロンビン時間）などを確実にモニタリングしてインプラントなどの外科処置を行なっているケースは非常に少なく問題ではないかと思っております。
特にワーファリン、バイアスピリンなどの抗血小板薬を血栓、塞栓予防のために処方されている患者様などに於いてですが、術前のＰＴＩＮＲの検査などは必須のものだと考えます。（以前は施術１０日ほど前よりこれらの薬を休薬させてオペに臨んでいましたが、★日本循環器病学会の指針として休薬中に問題が起こりうることも十分考えられるので、極力休薬せずに施術するという方向に シフトしてきております。！）
ＰＴＩＮＲ値が正常で１です、抗血小板薬を処方されておられると１，５から２，５ぐらいになっておりますが、３を大きく超すような方でないかぎり休薬なしでオペ可能だと考えます。血液をサラサラにして流れを良くする薬なわけですから注意しなければいけません。！
しっかりした止血処置さえ施せば全く問題なしだと考えます。
また血糖のモニタリングも必須です、ヘモグロビンＡ１Ｃは７以下にコントロールしてからでないと施術してはいけません。！！！（正常値６，２以下） 当院で使用しておりますセンサーはＰＴＩＮＲがロシュ、ダイアグノスティックス社製コアグチェックＸＳ，血糖センサーがニプロのフリースタイル、フリーダムです。